こんにちは
縮毛職人
阿武隈川です。
■なぜ年齢を重ねると共に、髪質は変わってくる?
身体も年齢の変化と共に少しずつ変化するように、
髪質も年齢と共に、少しずつ変化をしていきます。
理論的な話になってくると、
髪の毛は毛根部分の細胞により、出来上がってきます。
当然、年齢を重ねると共に細胞も衰えてきます。
その結果、
10代や20代の頃に比べると少しずつ髪質も変化をして、
やがてエイジング毛へとなっていきます。
★【エイジング毛とは?】
最近、巷でよく聞くワードで、
エイジング
という言葉があります。
誰もが1度は聞いたことがあるのではないか、と思います。
いざ、調べてみると
エイジング(aging、ageing、エージング)は、一般には「経時」(時を経る)という意味である。特に、ヒトを含む動物の場合は老化、重工業製品(特に電気製品)の場合には新品が安定動作するまで動作させることを意味する。
(Wikipedia参照)
良い響きではありませんが、
エイジングとは、人の場合
「老化」
が、やはり1番的確な言葉かと思います。
つまり
エイジング毛とは、老化した髪の毛。
あまりうれしい話題ではないですが、
エイジングに対する正しい知識をもつことで、正しいエイジングケアが出来ます!
★【エイジング毛の特徴とは】
①白髪になってくる
これがエイジング毛の1番の代表例になります。
白髪になり始めるメカニズムや対策については、
こちらを一読ください。
②髪がうねるようになる(クセが出始める)
これもエイジング毛の特徴の1つになります。
うねる(クセ)原因として、
髪の毛はケラチンタンパク質で8割が出来ていますが、
そこから更に
❶水を吸いやすい(親水性)タンパク質
❷水を弾く(疎水性)タンパク質
の2つに分けることが出来ます。
年齢を重ねると、
髪の毛内部の2つのタンパク質の配置に偏りが出ることで、うねり(クセ)を生むことになります。
(特に湿気や雨の日は、水を吸うタンパク質が膨張し、更にうねるようになる)
③髪にハリコシがなくなってくる(弱くなってくる)
加齢と共に、毛根部分の細胞の活動が弱まることで、
毛髪密度が減少します。
結果、
ケラチンタンパク質をつくる主成分のシスチンも減少することで
毛髪強度が落ち、髪が細くなり、ハリコシ低下になります。
④髪がペタンとして、ボリュームがなくなる
お肌と一緒で、頭皮もたるんできます。
頭皮がたるむことで毛穴が広がり、
上の写真のように
髪の毛はペタンとしやすくなります。
➄髪の毛がパサつき、潤い・ツヤがなくなる
なめらかな指通りやツヤ感を出していて、
キューティクルの外側に多くある
CMCに含まれる、18MEA。
これが加齢と共に失われることで、
潤い・ツヤがなくなり、ダメージも起こしやすくなります。
★【ご自宅で出来る対策】
■日常でのダメージを極力減らす
ダメージはパサつき、ツヤをなくす原因になります。
ダメージにより、エイジング毛に拍車をかけるようなことは控えましょう。
■美容室でヘアケア用品を使用する
美容室のヘアケア商品は、市販の物とは違い、栄養に特化しております。
・ハリコシ向上→ケラチンタンパク質
・ツヤ潤い→CMC,18MEA
など、悩みに対して的確な商品をご紹介することが可能です。
■規則正しい生活習慣を心がける
毛根部分に栄養をしっかりと届けるために、日々の生活習慣はとても重要になります。
■セルフカラー(市販のカラー)は絶対に控える
市販のカラー剤は誰にでも簡単に染めることが出来るように、薬剤がとても強力になっております。
傷みやすくなっているエイジング毛に対して、更なる大ダメージを与えてしまい美容師にも修復不可能になので、絶対に控えてください。
★【美容室での対策】
■薬剤全般を弱いもの(優しいもの)へと変えていく
こちらをご覧いただくとわかる通り、
カラーや縮毛矯正は美容室、いや美容師によって薬剤知識のレベルは、まるで違います。
髪質はどんどん変わっていくので、毛髪診断力が必須になります。
特に縮毛矯正やパーマは、
髪質に合わせた、優しい薬剤選定が必須になります。
■ロングをやめて、ショートにシフトチェンジしていく
ロングの毛先は4~6年生えている髪の毛になります。
痛みやすい髪質になってしまった髪の毛が、4~6年のダメージを受けることで、かなり痛んでしまいます。
ショートなら1~2年の髪の毛で形成することが出来るので、
ロングに比べて痛んでいない髪の毛になります。
■上手いカットが必要
カットの技術により、まとまりやすさや手入れのしやすさはかなり変わります。
まとまりづらくなってきた髪の毛には、上手いカット技術が必要です。
■ヘッドスパをする
ヘッドスパのシャンプーとトリートメントをすることで、頭皮に栄養を与えます。
頭皮に栄養を与えることで、毛根部分の細胞を活性化し、これから生えてくる髪質の向上と。
特にコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸により、頭皮にハリを与えます。
また、
たるみかけている頭皮をマッサージすることで、血流を良くし、毛根部分の細胞を活性化させます。
■パーマをかける
パーマは基本的にボリュームを出す施術になります。
トップ(頭の頭頂部)にパーマでボリュームを出すことで、
ハリコシが低下し、ボリュームがなくなったヘアスタイルにボリュームを出すことが可能になります。
(パサつきが増しやすいので、注意。また、ショートではないとトップのボリュームを出すことは難しい)
■髪質改善をする(トリートメントでは、なく)
当店のoggiotto髪質改善は従来のトリートメントと違い、
ボリュームを出すための髪質改善。
パサつきを抑えるための髪質改善。
多少であれば、タンパク質を補充することにより、うねりを抑える髪質改善。
ハリコシを出すための髪質改善。
も可能になります。
ご興味ある方は、髪質改善のブログを一読ください。
■縮毛矯正・髪質改善ストレートをする
当店の縮毛矯正は、髪にとても優しいトリートメント97%の物を使用しております。
また、さらにダメージをさせたくない方には、最新成分であるグリオキシル酸を用いた、髪質改善ストレート
の用意もあります。
うねりやパサつきはかなり抑えることが出来ますが、
ボリュームも低下してしまうので、(なるべくペタンとしないようには出来ます)
ぜひお悩みや要望をお申し付けください。
★【まとめ】
年齢と共に髪質は変化し(エイジング毛)、悩みが増し、痛みも気になってきてしまいます。
なので
ご自宅でのケアと美容師のレベルは、更に求められます。
髪質や心境の変化に対応してくれる、正しい知識・経験・技術力を持つ美容師を見つけることが1番大事になります。
ご参考までに。
ちゃお!