カットが上手いor下手な美容師の特徴・見分け方とは。技術の差はどこで出る?カットの基礎・基本的な考え方。横浜/鶴ヶ峰/美容室/縮毛矯正/阿武隈川弘

こんにちは

縮毛職人

阿武隈川です。

 

先日、

 

お客様

美容師さんはみんな資格持ってるから、みんなカットが上手いんですよね?

 

と、質問をいただきました。

 

とっても良い質問です。

 

今回は

 

カットの”デザイン”や”似合わせ”ではなく、カット”技術”に重点を置いて、美容師ではなく《お客様目線》での説明をしていきます。

 

■専門学校は国家資格を取得するため。技術は入社してから学ぶ

 

美容師は専門学校に通って国家資格を取得して、美容室に入社するケースが大半です。

 

そして、

 

入社したての頃は素人とほぼ何も変わらず、入社した美容室で初めて技術を学びます。

 

カット”技術”の上手い下手は、ある

 

そう、もちろんカットの上手い下手は、あります。

 

今はスマホの普及により(特にyoutubeなど)、自由に勉強が出来る素晴らしい時代ですし、これからはVRなどで更に教育の無駄は省かれていき、効率良く技術を学べるでしょう。

 

ですが、

 

今の30歳前後の美容師は、アシスタント時代に勤めた美容室での教育の影響が大きいと考えます。

 

例えば、カットにこだわりをもつ先輩ばかりのお店で育てば、自然に上手くなりやすいです。

 

ただし、カット技術の上手い下手は、お客様には判別が難しいのです。

 

■自分がスタイリストデビューした時は当然カットが下手だったけど、ほとんど指名になった

 

当然、自分もスタイリストになりたての時期がありました。

 

尊敬する上司に育てていただいたので下手くそではなかったと思いますが、今の自分と比べるとかなーーーり下手だったと思います。

 

ですが、当時担当させていただいた新規のお客様の8割の方は指名をしてくれました。

 

ここからもわかる通り、大事なことはカットの技術ではありません。(もちろん最低限の技術は必要です)

 

1番大事なことは、カウンセリングでお客様と仕上がりのイメージをズラさないこと

 

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※これは必読です

 

あとはカットの技術よりも、カットの考え方の方が大事だったりします。

 

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透き方を例に挙げたブログもわかりやすいかと思います。

 

つまり、

 

お客様がわかる点と言えば、カット技術の上手い下手は技術ではなく、美容室後の手入れのしやすさや似合っているなどによって感じるものかな、と憶測します。

 

 

ここまでを納得していただいた方は、以下の内容にすすんでみてください!!

 

 

 

★カット技術が上手い人の特徴

 

■カットするまでの考え方

 

  • お客様と髪型を決める(今回のブログでは、髪型の決め方には触れません。先述のカウンセリングブログをご覧ください)
  • その髪型にするための骨格をふまえた、展開図(建物でいう設計図)をつくる

 

①一人一人違う、頭の骨格を理解すること

 

頭の骨格とは

このように考えることが出来ます。

 

ですが、

 

当然頭の骨格は一人一人違い

 

  • ハチが張っていて、四角い頭の人。
  • 頭のてっぺんが尖り気味の人。
  • 頭の横から凹んでいって、台形っぽい頭の人。
  • 後頭部が絶壁の人。

 

など、本当に様々です。

 

骨格と髪の毛の連動は密接な関係にあり、

 

まずはこれを理解していない美容師も多いですし、

 

さらに一人一人の骨格を理解出来ていない美容師のカットは、絶対に上手くまとまりませんし、髪型も狙い通りに造れません。

 

展開図(カットの設計図)がしっかりと作れる

 

カットが上手い美容師は

 

先述の造りたい髪型×骨格により

 

展開図というものを作ります。

ちゃんとカットを理解している美容師は、

 

カット前に、上記の画像のような展開図を頭の中に作ります。

 

これが頭に描けない美容師は、上手くありません。

 

お客様から見た見極め方は2つあります。

 

それは

 

カットのスピードとカット中の会話です。

 

この展開図がカット前から描けている美容師のカットは、迷いが一切ないのでカットスピードが速くて正確です。

しかもカットしながら考えていないので、お客様と会話をしながらカットが出来ます。

 

逆に言えば、

 

話しながらカットが速い美容師はカットが上手な確率が高くなります。(雑な美容師は除く)

 

 

カット技術は、ブロッキング(髪を小分けに留めること)スライス(線を引くこと)とコーミング(くしでとかす)が大事

 

とにかくカット技術はブロッキングとスライスとコーミングという技術が全てです。

 

もちろんハサミの扱い方にも上手い・下手はあるのですが、

 

阿武隈川は、ハサミでカットする前の

 

ブロッキングとスライスとコーミングの方が大事、と考えています。

 

先程の展開図通りに、

 

髪型と骨格に合わせたブロッキング→スライスをとる。

 

そして

 

根元の根元のからしっかりとコーミングをし、

 

 

そこから目指すべきところに引き出し、

 

 

綺麗にコーミングされることで、

 

綺麗なカットは成立します。

 

 

地肌からハサミを入れるまでのコーミングが出来ていないと

 

 

髪の毛をおろしたときに、カットラインはズレます。

 

阿武隈川が客として美容室に行くときは、

 

コーミングだけで「あっ、この美容師上手いな(下手だな)」ということがわかります。

 

地肌からコーム(櫛)が入ってるかどうかで、カット技術が上手いか下手かを見極めることが出来ます。

 

④コーミングした髪の毛を挟む【左手】も重要

 

例えば、

 

カットがしやすい姿勢だからといって

 

指をこんなにひっくり返してカットしてしまうと、

 

もちろんカットはハネやすくなってしまいます。

 

⑤もちろん、ハサミの扱い方も大事

ここは説明が難しいのですが、

 

包丁の扱い方の上手い人と下手な人の野菜の切り口を想像いただけたらと思います。

 

■無闇にスキバサミなどで軽くしなくても、骨格を理解していれば、段(レイヤー)で軽く見せることが出来る

 

かなり細かい骨格理解になりますが、

 

細かい骨格の違いに、細かく段(レイヤー)を入れることが出来れば、

 

無駄に軽くしすぎることがなく、軽く見えるようにカットが出来ます

 

 

左側は骨格に合わせた段(レイヤー)で、軽く見せている

右側は骨格に合わせずに段をいれて、軽くしてある

 

しかし、

 

上の画像だとわかりづらいので

 

●【左側】骨格に合わせた段で、軽く見せる

 

全く軽くしてないですが、

 

段が入っているので、軽やかに見えます。

 

●【右側】骨格に合わせないで、軽くした状態

 

段を入れないで軽く見せるために、すいて軽くした状態。

 

赤い丸部分がスカスカになっています。

 

そうなると、

 

ハネる、まとまらない、傷む、パサつく、コテで巻けない

 

などになってきます。

 

どう見ても

 

左側の方が毛先に厚みがあるので、まとまっていて、お手入れが楽そうですよね。

 

つまり、

 

毛量が多い部分は軽くする必要があるが、普通~少ない部分には、骨格に合わせた段で軽く見せることが大事

 

になります。

 

■【まとめ】

 

お客様から見たカットが上手い美容師の見極めは、

・カット技術よりも、お客様のなりたいイメージをカウンセリングで引き出して共有してくれる

・カット技術よりもカットの考え方がしっかりとしていて伝えてくれる

・カットが上手い美容師は、骨格の理解がすごい

・カットが上手い美容師は、展開図を頭に描いてからカットするので、カットが丁寧で速く、会話も出来る

・カットが上手い美容師は、コーミングが地肌から入っている

・カットが上手い美容師は、カットの姿勢がキレイ

 

ということになります。

 

これは、

 

お客様に向けて書いたカットの内容であり、美容師が美容師に教える内容は、もっともっと細かくなってきます。

 

阿武隈川は偉そうに書いてますが、

 

未だにコーミングがおろそかになったり、

 

骨格が難しいお客様の場合は、展開図に悩み、カットが遅くなってしまいます。

 

カットは本当に奥が深いです。

 

お客様に伝えたいことは、ただ1つ。

 

最初の問いに対する答えである、

 

カット技術のレベルは、美容師によって全く違います!

 

(デザイン・似合わせに関しては、今回触れておりません)

 

もっともっと高みを目指したい阿武隈川ですが、

 

お手入れのしやすいレベルのカットは提供出来るので、ご安心を。

 

ちゃお!

 

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