こんにちは
縮毛職人
阿武隈川です。
縮毛矯正を夏の時期にされる方には、3つ疑問があるのではないでしょうか。
■疑問
①「縮毛矯正した後も汗かくから、夜シャンプーしたいんだけど、やっぱダメだよね?」
②「暑いから結びたいんだけど、結んじゃダメだよね?」
③「縮毛矯正した後に汗かいたら、ヤバイ?」
①と②の答えになる、縮毛矯正をかけた後のご自宅でのお手入れ・ケア方法は、こちら
解説を加えると、
①は「夜シャンプーをせずにしっかりとお湯ですすいで、トリートメントをする」
シャンプーは使わなければ大丈夫です。お湯ですすげば頭皮の汚れの大半は落ちます。
②は「一応1週間は結ばないでほしい」これはあくまで理想であり、実際は3日も結ばなければ大丈夫だとは思います。
ただ、1週間結ばないに越したことはありません。
さて、
今回のブログのテーマである
③の「縮毛矯正した直後に汗をかいたらヤバイか?」
という内容にいきます。
■汗には2種類ある
きっと、汗には2種類あることは、学生の頃に習ったのではないでしょうか。
アポクリン腺とエクリン腺
ちなみに髪と密接な関係のあるpHは
●アポクリンセン腺のpHは中性(6.7~6.9)
●エクリン腺のpHは弱酸性(4~6)
と言われており、
髪の毛の等電点は弱酸性であるpH5.5ぐらい
なので、
汗によるpHの悪影響は特にありません。
■縮毛矯正は、3つの結合に作用する
まずは
縮毛矯正(パーマ)で最も大事な【軟化(アルカリ・膨潤)と還元】の違い・効果・成分・選定を説明は、こちら
をご覧になっていただけたらと思います。
①水素結合とは
(寝癖を直す画像のつもり)
髪の毛が濡れたら切断され、乾くと結合する、1番身近な結合。
1番わかりやすいのが、寝癖を直すとき。
寝癖を直すには一度濡らさないと直らないですよね?
このメカニズムは、
寝癖を濡らす(水素結合を切断)
→寝癖がとれる
→好きな形に乾かす(水素結合の結合)
ということ。
汗は水分なので、汗により水素結合は影響します。
②イオン結合とは
先述の髪の毛のpHは弱酸性。
酸性やアルカリ性に傾くことで、このイオン結合は切断されますが、
先述の通り、汗のpHは弱酸性~中性なので、
汗によるイオン結合の切断は関係ありません。
③シスチン結合とは
こちらは、縮毛矯正の1液に含まれる還元剤で切断される結合。
つまり、【シスチン結合に作用するから縮毛矯正はかかる】ということ。
なので、
汗でシスチン結合を切断されて、縮毛矯正がとれるなんてことはありません。
■縮毛矯正直後の汗により、切断される水素結合の悪影響とは?
縮毛矯正をした美容室直後は、当然3つの結合がくっついております。
が、しかし。
汗をかくと、髪が濡れます。
つまり、
3つの結合のうち、水素結合が切れる状態になります。
【重要】縮毛矯正直後に、汗により水素結合が切れて、髪の毛がまっすぐではない状態が長時間続いてしまうと、縮毛矯正のかかりがあまくなってしまう可能性があります。
(※先述の通り、シスチン結合が切断されることはされるわけではないので、根本的に縮毛矯正がとれるということはありません。あくまで汗をかかない時と比べたらの話)
■汗をかいた時の対処方法
●早く自宅に帰り、ドライヤーでまっすぐ乾かす。
(画像のクオリティ・・・)
●自宅に帰れない場合は、コーム(くし)でまっすぐにとかす
(画像のクオリティは気にしないこと)
夏場の縮毛矯正で、その後予定があり家に帰れない場合はコームを持ってくると理想です。
もしコームがなければ、手ぐしでも大丈夫です。
(画像のクオリティには触れないで)
■まとめ
縮毛矯正は3つの結合に作用しますが、最重要のシスチン結合、次に関係のあるイオン結合は切断されないため、汗での悪影響はさほどありません。
ですが、
もし汗で濡れたら、どうにかしてまっすぐの状態をキープしたに越したことは、ない。
ということ、になります。
参考までに。
ちゃお!