こんにちは
縮毛職人
阿武隈川です。
今年に入ってから
「見ず知らずの、初めての新規のお客様をあまり担当してないなー」
(紹介やブログ経由のお客様を除いて)
と思ったので、
新規のお客様をいざ担当させていただいた時のイメトレをしてみました。
いやはや
どこにでもブログのネタって落ちてるものですね。
はっはっは。
お付き合いください。
■【例1】阿武隈川のカウンセリング
とオーダーされた(と過程する)阿武隈川。
おっ、得意なボブだ!ラッキー!一生懸命頑張って、喜ばせよう!!
というやりとりがあったとします。
そして、
阿武隈川は、お客様の要望通りに得意なボブを提供しました。
阿武隈川の華麗なトークでお客様もたくさん笑ってくれて、手ごたえもバッチリです。
さて、
ここで問題です。
この結果がわかるでしょうか?
結果は
失客です。
いや、
もしかしたら
お客様自身は当店に行こうかと悩んでいた近所の方に
と、アドバイスをしてしまうかもしれません。
悪い評判ほど、最速で一人歩きしていきます。
尾びれ背びれを付けて。
■なぜ要望を叶えて施術したのに、失客になるのか?
それは
お客様の心の声が理解出来なかったからに他なりません。
決して変な意味ではなく、
お客様は素人であり、美容師はプロです。
■【例2】阿武隈川のカウンセリング
【例1】同様、
ここで【例2】の阿武隈川は、考えます。
・日頃手入れする時間がないということは、忙しい人かな?
→きっと、髪の毛に時間を使う時間がないのだろうなー。
→まとまりの良い髪型として、ボブはOKだな。理由を告げて、ボブでいこう。
・でも肩の長さのボブだと、どんなに上手くカットしてもハネちゃうな
→朝コテで巻いたり、ブローするのは要望とは合わないなー
→肩より上のボブか肩より下のボブはどうだろう?メリットも伝えながら説明してみて、反応を見てみよう。
ですが、実は1つだけ問題がありまして…肩の長さだと、どうしても髪が肩にあたってハネてしまい、まとまりづらくなってしまいます。
日頃の手入れを優先するなら、肩より上のボブか、肩より下のボブの方が喜んでいただけるかもしれません。
毎日忙しいと思うので、
肩より上のボブならドライヤーの時間が短くて済みますし、
肩より下のボブなら結ぶことも出来るので、寝癖がついちゃった朝は結ぶだけでもお出かけ出来るので
おすすめではありますが、いかがでしょうか?
肩の長さのボブ、かわいいなーって思ってたんですけど、やっぱり手入れが楽なのが1番大事だなー
おっ、そしたら肩上ボブか、肩下ボブだな。
美容室は、大体どのぐらいの頻度で通うのだろう?
ちなみに次回はいつ頃美容室に来れそうか、わかりますか?
赤ちゃん生まれたばかりなのか!可愛いだろうなー。色々聞いてみたいけど、
今日はゆっくり過ごしてもらえるように頑張ろう。
肩上でカットしても、結局伸びたら肩にあたってハネるけど、乾かすのは楽だな。
肩下は乾かす時間かかるし、赤ちゃんに髪の毛を引っ張られるかもしれないけど、結べるし、当分来れなくても無難だよなー。
今回は髪型よりもライフスタイルを優先しているお客様だから、素直に聞いてみよう。
■ここから初めて技術が必要になる
お客様の要望や悩みをプロの知識と経験に基づいて、提案する。
そして
カウンセリングで決まった髪型を造るのに、初めて技術が必要になる
この順番を見失っては、いけません。
詳しくは
カットが上手いor下手な美容師の特徴・見分け方とは。技術の差はどこで出る?カットの基礎・基本的な考え方。
こちらをご覧ください。
■【まとめ】
【例1】と【例2】の違いが伝わったでしょうか?
どちらの阿武隈川も同じ技術力だとしても、お客様の満足度は雲泥の差が出ます。
【例2】の場合は、再びこのお客様と会える気がしてなりません。
(自分に都合よく勝手に妄想してるクセに)
お客様は素人です(変な意味ではなく)。
そして
美容師はプロです。
お客様が何て言って伝えたら良いかわからないことを、引き出してあげること。
そのためにはお客様のことを知ること。
知るためには興味を持つこと。
興味をもつために、好きになること。
お客様の要望や悩みに対して、自分が今まで勉強してきたことを使って提案してあげること。
どんな要望や悩みにも叶えることが出来るように、日々勉強し続けること。
それらを伝える力を身に着けること。
数え上げたらキリがないですね。
つまり、
もっともっと勉強していきます。
美容師は頭の中では、こんなこと考えるよーってブログでした。
ちゃお!
日頃、手入れする時間がないので、肩の長さのボブにしてください。