【保存版】ヘアカラーで失敗しない、髪の毛を染める仕組みからダメージを減らす方法・対策とは。カラー剤で痛む原因、カラーの1剤(アルカリ・ジアミン)・2剤(過酸化水素・オキシ)。毛髪補修成分(オラプレックス、アール、ファイバープレックス、スマートボンド)の使い方や配合についても。横浜/鶴ヶ峰/美容室/縮毛矯正職人/阿武隈川弘

こんにちは

縮毛職人

阿武隈川です。

 

今回は縮毛職人にも関わらず、

 

カラーについて

 

語ろうと思います。

 

■カラー剤は何で出来ているか

カラー剤は1剤と2剤で作り、2つを混ぜ合わせることで反応し、【脱色・染色】していきます。

 

◆カラーの1剤の役割と主成分

カラー剤の1剤で明るさと色素の調整をします。

 

カラー剤の1剤は数百種類以上あり、

それらをお客様の要望や髪質に合わせて調合していきます。

 

※主成分は、パラフェニレンジアミン(染料、アレルギー成分)、アルカリ剤になり、2剤と反応することで【脱色・染色】します。

 

◆カラーの2剤の役割と主成分

カラーの2剤の主成分は、

過酸化水素(過水、オキシ、オキシドール)で出来ており、1剤と反応することで【脱色・発色】します。

 

そして、

過酸化水素には濃度があり、

通常1.5%~6%があります。

 

■カラーで髪の毛が染まる仕組み

 

◆髪の毛が黒く見えるのは【メラニン色素】があるから

 

日本人の髪の毛にはメラニン色素という、【黒い(赤褐色)粒々】があります。

それが

髪の毛を黒く魅せる要因になります。

 

◆通常のカラーは【脱色→染色】が一度に行われる

カラー剤を塗り終わると、必ず時間を置きます。

 

その間に、髪の毛の内部では

【脱色→染色】が行われております。

 

◆髪の毛を明るくする【脱色】とは

(↑は脱色のみの画像)

 

カラー剤の1剤には【アルカリ】が含まれており、2剤の【過酸化水素】と反応することで生じた【酸素】が【メラニン色素を破壊】し、明るくする。

(明るくすればするほど、メラニンは破壊され、ダメージが大きくなる)

 

◆髪の毛に染料を入れる【染色】とは

(↑は染色のみの画像)

脱色後、カラー剤の1剤の【染料】2剤の【過酸化水素(の酸素)】酸化重合することで【染色・発色】していきます。

 

■カラーで髪の毛がダメージを起こす原因

 

◆1剤に含まれるアルカリと明度、ダメージの関係性

基本的に髪の毛を明るくするには、アルカリ量を増やす必要があります。

アルカリ量を増やすということは、ダメージが大きくなるということになります。

 

◆2剤に含まれる過酸化水素

 

2剤である過酸化水素は、1剤のアルカリを活発にするので、

【明るくしたい場合、もしくは初めて染める髪の毛には、過酸化水素濃度を上げる=ダメージ大】、

ということになります。

 

◆乳化不足による、残留アルカリ・残留過酸化水素

 

カラーを流す前に、【乳化】という作業をします。

 

カラー剤とお湯を、混ぜ合わせる、こねこねする作業のアレのことです。

カラー剤には、シャンプーと同じ【界面活性剤という洗浄成分】が配合されており、

流す前に【乳化】することで、頭皮と髪の毛についている【アルカリ剤や過酸化水素】をしっかりと浮かせ、その次のお流しで流れるようにし、残留(後々のダメージ)を防ぎます。

 

◆酵素【カタラーゼ】を使用

カタラーゼは残留過酸化水素の分解を助けます。

 

◆コーミング

アルカリ膨潤している髪の毛は、キューティクルが開かれて、非常にデリケートになります。

 

カラーリング中にくしがひっかかる度に、髪の毛は大ダメージを負っています。

 

■《阿武隈川流》カラーでダメージを減らす方法とは

 

◆リタッチ(根元、新生毛)

毛先(②)には薬剤を付けずに、根元の新しい健康な髪の毛(①)にのみ染めることで、毛先(②)はノーダメージになります。

 

◆根元(①)と毛先(②)で薬剤を塗り分け、毛先(②既染毛)にはノンアルカリ・ローアルカリタイプの1剤を使用する

カラー剤には様々な種類があり、中にはアルカリが非常に少ない、もしくはアルカリが入っていないカラー剤があります。

(ただし、パワーがないため、明るくすることは出来ません)

 

◆過酸化水素濃度を下げる(②毛先、既染毛)

一度染めている髪の毛を明るくしなくても良い場合は、過酸化水素濃度を下げても、染色することが可能になります。

 

ただし、過酸化水素濃度が高い方が、発色はキレイになります。

(パワーがないため、明るくすることは出来ません)

 

◆カラー剤の明度=【アルカリ量】と【染料】を計算して、【クリアのカラー剤】でアルカリと染料の調整

 

これはカラー剤の一般的なイメージになります。

暗いカラー剤の方がアルカリ(傷む成分)は少なく、染料が多い。

明るいカラー剤の方がアルカリが多く、染料が少ない。

 

チャートを見ると

これは黒髪に染めたバージョンになっており、お客様が見てもわかりやすいのが特徴。

 

明るさの差もわかりやすいので、美容師はこちらでカラー剤が持つアルカリ量を計算します。

 

一方、

こちらは白い毛に染めたバージョンになっており、

美容師向けのチャートになります。カラー剤がもつ色素量がこちらでわかり、先程のアルカリ量との計算をしていきます。

 

そして、

この【クリア】のカラー剤は、

 

アルカリ量や色素量をコントロール出来るため、

 

阿武隈川はカラーで傷みづらく、それでいて発色の良いカラーを提供しています。

(難しいけど)

 

◆毛髪補修成分であるOLAPLEX(オラプレックス)、R(アール)、FIBREPLEX(ファイバープレックス)、smartbond(スマートボンド)を配合する

こちらは去年から発売し出した、Newタイプのトリートメント。

 

こちらをカラー剤に混ぜることで、

(Rなら1剤に対して15%。smartbondとFIBREPLEXなら総量に対して5%。OLAPLEXなら総量に対して2%)

 

ダメージが起きた瞬間から修復。

ようするに、ダメージを大幅に軽減してくれます。

 

◆乳化をしっかりとし、サロン専売品シャンプーを使用し、pHを整える(=残留アルカリ・過酸化水素の除去)

美容室のシャンプーは髪の毛のpHと同じ【弱酸性】のものを使用しております。

 

カラー後も使い続けることで、色持ちはもちろん、ダメージが更に悪化しないようにしてくれます。

 

◆カラー塗布技術の上手い美容師を選ぶ

塗布の技術は、とても重要になります。

 

髪の毛が絡まりやすい人は、【濡れている状態でのカラーリング】を行う。

 

先に、トリートメントを付けた状態でカラーリングを行うなど、

 

美容師の知識や経験も問われます。

 

■実際は、もっともっとこだわっている

 

このブログは、こだわりの一つ一つをざっくりと説明しています。

 

阿武隈川はそれらを更に細かく細かくこだわって、実際にお客様にカラーをしております。

 

 

 

それは、

阿武隈川のお客様には縮毛矯正をしなくてはならないお客様が多いので、

ダメージを抑えることが必要不可欠であり、

その中でも素敵なカラーを提案したいということ。

そして、ダメージを抑えることで健康な髪の毛をキープし、お手入れのしやすい髪型を提供したいから。

 

に他なりません。

 

カットや縮毛矯正同様、カラーでも、美容師のレベルの差は明確に出ます

 

カラーは希望通りの色に染まれば良いわけではありません。

 

カラーでも縮毛矯正同様、なるべく傷ませずに美髪をキープしていきましょう。

 

 

ちゃお!

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