【保存版】ヘアカラーで思い通りにならない・失敗・気に入らない。なぜ起きる?【色相・明度・彩度・補色】と髪色の【トーン・レベル】の関係性の知識

こんにちは

縮毛職人

阿武隈川です。

 

お客様から、

 

「なりたい髪色があるけど、私に出来るのか、わからない」

 

という質問が非常に多いのと、そこを説明するといつもかなり時間がかかってしまうので、ブログにまとめてみました。

 

カラーに対する知識を一つずつ、説明していきます。

 

★カラーは【色相×明度×彩度】を【現状の髪の毛】に合わせて考えていく★

 

■色相とは

 

色相とは、赤・黄・緑・青・紫などといった色味の違いになります。

 

ヘアカラーでいう、アッシュ~とか、ピンク~とかが、色相にあたります。

 

■明度とは

 

明度とは、色の明るさの度合になります。

 

 

ヘアカラーでいう、暗め~とか、明るめ~とかが、明度にあたります。

 

また、単位は【レベル】を使用します。

 

例)社内規定の明るさは7レベルまでになります、など

 

■彩度とは

 

彩度とは、色の鮮やかさの尺度になります。

厳密には違うのですが、へアカラーでいう、薄め~とか、濃いめ~とかが、彩度のイメージに近くなります。

 

【重要】”トーン”と”レベル”の違い

 

先述の通り、“レベル”とは髪の毛の明度のみを表した単位(↓図)になりますが、

 

※メーカーによっては20レベルでわけるメーカーもありますが、基本的には15レベルでわけるので、以下15レベルに統一します

 

 

“トーン”とは【明度×彩度】を合わせた単位(↓図)になります。

 

 

ここで何が重要かというと

 

同じ彩度のアッシュでカラーをしたとしても、暗い土台に対しての仕上がりと、明るい土台に対しての仕上がりと全く違ってくるということ、です。

 

そして

 

★【最重要】土台の明るさと仕上がりの関係性★

 

ここにつながってきます。

 

ここがお客様にとって、すごく難しいところになってきます。

 

お客様
この画像みたいにカラーしたい

 

阿武隈川
それにはブリーチしないと~

 

という経験があるのではないでしょうか。

 

わかりやすく「画用紙と色鉛筆」で例えてみます。

 

①白い画用紙(=15レベルの白髪)×赤い色鉛筆→赤くなる

 

②茶色い画用紙(=8レベルの茶髪)×赤い色鉛筆→赤茶色になる

 

③黒い画用紙(=4レベルの地毛)×赤い色鉛筆→黒(もしくは赤褐色)になる

 

になるイメージが湧くでしょうか。

 

ヘアカラーも一緒です。

 

土台の明るさが明るければ明るいほどヘアカラーの鮮やかさや透明感は増します。

 

そして、髪質にもよりますが、12レベル以上はブリーチ剤による脱色が必須になってきます。

 

 

※ヘアカラーのダメージについては、こちらを参照↑↑

 

■【重要】暗いと濃い(明るいと薄い)の違い

 

お客様
この画像みたいに暗いけど軽い感じにしたい

 

阿武隈川
これは一見暗く見えるのですが、透明感があって柔らかいですよね。実は、この髪色は明るい土台に対して濃い色を入れているので~

 

という経験があるでしょうか。

 

暗いというのは、明度を下げたことであり、当然暗くなります。

 

濃いというのは、彩度を濃くしたことになり、暗くはなってないけど暗く見えます。

 

例えば

 

①10レベルの土台に対して、3レベルのブラウンを入れて黒染めします。

(※ヘアカラーにおいて、唯一明るさをコントロール出来るのはブラウンのみ)

 

②10レベルの土台に対して、3トーンのアッシュ(青)をいれて、紺色にし、黒っぽくします。

 

①の場合は暗くして、ほぼ地毛に戻っていますが、

②の場合、紺にすることでかなり暗く見えますが、実は明るさを暗くしているわけではなく、彩度を濃くしているだけになります。

 

このように、暗くすることと(①)、濃くすることで暗く錯覚させること(②)は全く違います。

 

①明度をコントロールして暗くした場合は、実際に暗くなるので、光にあたっても暗いままで、色持ちも良くなります。

 

②彩度を濃くして暗く錯覚させた場合は、実際は暗くしていないので、光にあたったときに柔らかさや透け感があり、色は抜けやすいです。

 

 

■【最重要】ヘアカタログやインターネット上のモデルさんのヘアカラーは、元々の髪の毛の明度が高い場合がほとんど

 

現実問題、お仕事などをされていたりすると髪の土台の色を明るくしすぎることは出来ないですよね。

 

また、ブリーチをすると痛むので、したくない方も多いかと思います。

 

つまり、

 

【最重要】ヘアカタログやネットのモデルさんの髪色の土台は元々かなり明るい場合が多いので、土台の明るさを明るくしない限り、同じような仕上がりのカラーにすることは出来ません。

 

(ここを伝えたかった)

 

ただし、

 

画像やヘアカタログの切り抜きを持ってきてくれることで、同じ髪色は無理でも、髪色の好みは伝わってくるので、ヘアカラーの満足度は上がりやすくなります。気軽に持ってきていただけると、美容師は非常に喜びます。

 

■色相による、明るさの見え方の違い

 

 

これは補足ですが、

 

色相によっても、明るく見える・暗く見える、があります。

 

同じ明るさでも、軽やかにしたいなら黄色、重くツヤやかにみせたいなら赤などになってきます。

 

■補色とは

 

 

補色とは、色相環において、反対の色のことです。

 

ヘアカラーの場合、補色同士を合わせると無彩色になります。

 

例えば、

 

赤い髪の毛には補色の緑を使うと、赤を消してくれる

 

オレンジ色の髪の毛には補色の青を使うと、オレンジを消してくれる

 

黄色い髪の毛には補色の紫を使うと、黄色を消してくれる。

 

ということが可能になります。

 

このようにすることで、プロの美容師のヘアカラーは、お客様の悩みや要望を叶えることが出来ます。

 

■まとめ

 

プロの美容師でも、髪の毛の土台の明るさの関係上、出来る・出来ないが存在します。

 

ですが、お客様の要望や悩みを叶えるために、ヘアカラーの知識を勉強しており、その中でも最大限近づけることが出来ます。

 

信頼出来る美容師さんに、ご相談してみてください。

 

ちゃお!

 

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