こんにちは
縮毛職人
阿武隈川です。
縮毛矯正(パーマ)は美容室で1番難しい技術であると言っても過言ではない、と考えております。
それはなぜか。
■髪質は一人一人違う
- 髪の毛が太くて、硬い人
- 髪の毛が細くて、柔らかい人
- 髪の毛が細いけど硬い人
- 髪の毛が細くて乾燥してる人
などが挙げられ、
更に太さや硬さは個人差があります。
それらを組み合わせると、
髪質は無限にあります。
①生えている個所で、髪質やダメージが違う(個人差あり)
◆【顔周りや頭頂部の髪の毛は細くて傷みやすい】
- 日ごろ自分で見える部分なので、1番触ったり、ドライヤーもあたりやすい箇所。
- 女性でも男性ホルモンが影響しやすい。
- 紫外線も多くあたり、乾燥もしやすい。
◆【頭の内側部分の髪の毛は、しっかりしていて傷みづらい】
- 日ごろ、頭のてっぺんの髪の毛に守られているため、ダメージをしづらい。
- 女性ホルモンの影響を受けやすい。
- ドライヤーでも乾かしづらく、熱のダメージも少ない。
②髪の毛1本を3等分した【根元・中間・毛先】で施術履歴やダメージが違う(個人差あり)
- 根元:生えてきたばかりの健康な毛【0~小ダメージ】
- 中間:生えてきてから2年程経過しており、2年程のダメージや2年間の施術履歴が蓄積【中ダメージ】
- 毛先:生えてきてから3年以上経過しており、3年以上前からの施術履歴も残る。毛先にいくに連れてダメージが更に蓄積【大ダメージ】
【①と②の結果】
同じ人の髪の毛でも、①と②が組み合わさっているため、
同じ人の髪の毛でもダメージレベルはバラバラになっている
【対策】
数千人の髪の毛を扱ってきた【経験】により、自分の中で【髪質やダメージの尺度=ものさし】を作って、同じ人でもダメージレベルが違うことを考慮して、施術していきます。
■【視診・触診・問診】が大事
毛髪診断する上では3つのことが必用になります。
お医者さんをイメージしていただけるとわかりやすいかと。
◆視診
髪の毛を【視る】ことで、髪質やダメージを想定していきます。
◆触診
髪の毛を【触る】ことやカットを確認することで、髪質やダメージを想定していきます。
◆問診
今まで、美容室でどのような施術をしてきたか。ご自宅でのお手入れはどのようにしてきたか。を【聴く】ことで髪質やダメージを想定していきます。
■ロングの方であれば、最大で6年間分の履歴が必要
一般的に女性の場合は4~6年間で髪の毛は生まれ変わると言われております。(ヘアサイクル)
なので、6年目以降は髪の毛は伸びないと言われております。
もし、スーパーロングのお客様がご来店された場合、
根元は生えてきたばかりの健康100%の髪の毛ですが、
1番毛先部分は6年間分の日頃のダメージ、6年間分の美容室での薬剤のダメージが蓄積しているため、よっぽどのケアをしていても、髪の毛はダメージを負っております。
■毛髪診断【失敗例】
新規の方で、Beforeがキレイに見えたので、
カウンセリングをおろそかにして、
毛先にパーマをかけたら、
毛先がヂリヂリになってしまった。
ということが毛髪診断を誤ると、想定出来ます。
■なぜ、このようになる可能性があるのか。
実は、このお客様はご来店の1ヶ月前、
毛先にブリーチをしてあったのだが、
直前に黒染めをして、ストレートアイロンでキレイにしてから美容室に行った。
という事実が。
(これはあくまで例ですが、充分にありえる話)
長年通っている美容室であれば、通常カルテがあるので履歴を把握出来ますが、
新しい美容室に通う場合は、
お客様自身が履歴を伝えることで、自身の髪の毛を守り、高クオリティの髪型を創ることにつながってきます。
■美容師は【現状の髪の毛からしか、髪型を造れない】
料理は加えていくこと(足し算)が出来ますが、
髪の毛のダメージは通常減点法で考えるたり、カットも土台から切って考えるため
ダメージが修復することはありません。
なので、
髪型を造る場合は、現状から引き算で考えていきます。
■【まとめ】
なりたい髪型や悩みを共有
→毛髪診断をしっかりとして髪質を理解
→全てを考慮し、髪型を考えて提案
→カットや薬剤を考える
→髪型を造る
毛髪診断は、髪型を造る上で、1番のベースになります。
病院に行った時も、必ず診察→治療になっていきます。
美容室でも診断を間違えると、薬剤を使用する縮毛矯正(パーマ)では大事故につながってきます。
大事故になった髪の毛は、絶対に元通りにはなりません。
しっかりと毛髪診断が出来る美容師を見つけて、理想に限りなく近い髪質・髪型を造っていきましょう。
ちゃお!
阿武隈川 弘 アブログ
Mereve.N【メリーヴ エヌ/メリーブ エヌ】
鶴ヶ峰/二俣川/横浜/天王町/西横浜/保土ヶ谷/相鉄線
電話 0454595225