こんにちは
縮毛職人
阿武隈川です。
「カラーがしみる・かゆい」
という方は、案外かなり多いです。
しみる原因から、しみなくする方法を説明していきます。
★しみる成分
■カラーの1剤には、【ジアミン】というアレルギー成分が入っている
ジアミンは【カラー剤の染料】として必須ですが、【アレルギー成分】になります。
ジアミンにより、かゆみが発生します。
■カラーの1剤の【アルカリ剤】と2剤の【過酸化水素】(オキシ)もしみる原因に
ヘアカラーにより、1剤のアルカリと2剤のオキシが反応することにより、脱色力が発生します。
それが原因で頭皮がしみたり、痛みを感じます。
★お客様自身がする対策
■体調を万全な状態にしておく
- 体調が悪いとき
- 疲労が溜まっているとき
- 寝不足のとき
などなど
身体が弱っているときは免疫力が低下しており、カラーがいつもよりもしみやすくなります。
夏などは熱中症もそうですね。
総称して、体調が優れないときのカラーはおすすめしません。
■他のアレルギー反応が出ているときは避ける
例えば
花粉アレルギーの方は、普段はしみないのに、花粉の時期だけしみる
というお客様もいます。
アレルギーにより肌が敏感になっているので、カラーのアレルギー成分も通常よりも敏感に反応してしまいます。
■二日酔いは避ける
これも身体が二日酔いにより、普段通りではない状態(軽い脱水症状など)
免疫力が低下しており、カラーがしみやすくなります。
■女性は月経の周期を避ける
男性である阿武隈川が、月経について触れることは気分を害する方もいるかもしれませんが、必要なことなのでお許しください。
月経により、女性ホルモンのバランスが崩れ、免疫力が低下しやすくなります。
そのため、普段に比べると炎症などが起きやすく、カラーがしみやすくなります。
■朝シャンはNG
以前のブログにて
皮膜がない状態は頭皮がノーガード状態になるので、
特にカラーをする当日は、朝シャンは控えてください。
特に白髪染めの方で、白髪に黒染めスプレーをしている方などは事前にシャンプーをしなくてはいけなくなるので、要注意です。
■頭皮に湿疹、傷があるときなどは避ける
これは説明不要かな、と。
一応書いておきます。
あとは、アトピーの方などもしみたり、痒くなりやすいです。
★美容室側がする対策
■頭皮が染みやすいことを伝え、頭皮保護をしてもらう
大抵の美容室には、しみづらくするヘアケアアイテムがあります。
●頭皮保護スプレー(オイル)
このようなスプレーやオイルを使用することで、
頭皮に人工的な皮膜
をつくります。
これにより、カラーの染まりには影響がありません。
●保護クリーム
こちらは頭皮というよりも、頭皮の周りに使用します。
顔周りや耳周り、襟足付近に使用することで、頭皮の周りを保護します。
■アルカリ量が少ないカラー剤=あまり明るくしないようにする
これは髪の毛のダメージにも密接な関係になってきます。
くわしくは、こちら
明るくするということは、薬剤が強いということもあり、髪はもちろん頭皮へも悪影響になります。
■頭皮になるべく付かないように、塗布してもらう(特に白髪染めの場合)
●メリット
頭皮に全くつけないので、しみません。
●デメリット
根元数ミリが染まりません。
仕上がりを重視するなら、白髪染めでもおしゃれ染めでも、少しは頭皮に薬剤がついたほうが根元から綺麗な仕上がりになります。
(阿武隈川は基本的にうすめにカラー剤を塗布しますが、美容師によってはたっぷり塗布する人もたくさんいます→塗布が簡単で、色ムラになりづらいから)
■乳化をしっかりとしてもらう
乳化とは、カラー剤を流す前のコネコネする作業のことです。
これをしっかりとすることで、
頭皮と髪の毛についているジアミン・アルカリ・オキシが離れてくれ、お流ししやすくなります。
ただし、
乳化があまい美容師は、驚くほどたくさんいます。
お客様自身による見極めは出来ないと思うので、信頼出来る美容師を探してください。
■ヘッドスパもおすすめ
当店では
●炭酸シャンプー
を使用しており、
炭酸シャンプーは、字のごとく
酸性なので、薬剤によりアルカリに傾いた頭皮や髪を弱酸性に戻します。
また、
日頃落としきれない頭皮の汚れを浮かすことに特化しているので、頭皮についたカラー剤を取り除くにも適しています。
●頭皮用の保湿型トリートメント
通常のトリートメントは、シリコンが入っているため、頭皮にはつけません。
ですが、
頭皮用のトリートメントは、頭皮に栄養を与え(コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなど)、頭皮を保湿し、健やかな状態にします。
■それでも染みたり、かぶれてしまう場合はカラーをやめる
これでも悪影響があるときは、カラーをやめましょう。
カラー以外にも髪の毛を染める方法があります。
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■ヘナ、香草カラー、マニキュア、カラーシャンプー、カラートリートメントという方法もある
これらは、カラーの染料【ジアミン】と【アルカリ】・【オキシ】を使用しません。
なので、
明るくすることは出来ません。
またそれぞれデメリットもありますが、それはまた別の機会に説明します。
ちなみに、当店には全て用意していませんのでご了承ください。
■アナフィラキシーショック
スズメバチで有名なアナフィラキシーショック。
もちろん、
カラー剤でもアナフィラキシーショックが起こる可能性はあります。
アナフィラキシーショックでは、蕁麻疹や喘息などが起きてしまいます。
阿武隈川は、そのような方には絶対にカラーをしません。
美髪は人生を潤しますが、それよりも健康が第一。
参考までに。
ちゃお!