こんにちは
縮毛職人
阿武隈川です。
ファッション大好きな阿武隈川が愛してやまない靴のブランド、ALDEN(オールデン)
奇跡の祭典と呼ばれるオールデンのファミリーセールに行くほど
阿武隈川は、オールデンを愛しています。
そんな阿武隈川が愛している、可愛い可愛いオールデン9901
ちなみに14万ぐらいする靴。
もう、こんな靴は買えない。
本当に本当に大事な大事な靴で一生履こうと思っている靴。
こいつに
こんなに深い傷が入りました。。。
こ、
これは、、
や、
やばたにえん。。。
■深い傷を負った経緯
横浜にある、某カフェ。
そこのお手洗いのドアがめちゃくちゃ重くて頑丈でした。
ドアを開けて、通りすぎようとしたときに、
バカみたいに重たいドアがものすごいスピードで閉まってくる。
その時に、左足の踵にドアがぶつかり、こんなに深い傷を負いました。
怒りを通り越して、
ショックで死にそうになる阿武隈川。
それが
この傷。。。
ふ、
深すぎる。。。
当然、
自力で直せたり、ごまかせるレベルではありません。
■必死に靴の修理を探す阿武隈川
本当に大事な靴だから、テキトーな修理とか絶対に嫌。
靴を大事に大事にしてくれているプロ中のプロに、修理してほしい。
信頼できるプロを探すしか、ない。
探しに探し、たどりついたのが
■ハドソン靴店
http://www.hudsonkutsuten.com/
靴職人。
これは、縮毛職人としては、期待値が上がるキャッチフレーズ。
同じ、職人としての臭いが、します。
調べれば調べるほど、この靴職人がすごい。
https://www.facebook.com/1921150418155415/posts/2005157253088064/
↑↑これは、必見
仕事って、プロって、こーいうことだよなって思いました。
これを見て、
自分の大事な大事なオールデンを託すなら、この人にお願いしたい。
と、思いました。
■Webの問い合わせから、本気のメッセージを送る
大事な大事なオールデン9901の修理をお願いしたいということを、
阿武隈川の全力の文章力で書き上げてメッセージを送りました。
どうしても営業日にシフトを合わせることが出来なかった阿武隈川だったのですが、
(少なくとも2月ぐらいまでは)
阿武隈川のオールデン9901への本気の愛を伝えた結果、定休日にお店を開けて、靴を見ていただけることに。
(これには賛否両論あると思いますが)
依頼してから、この職人に会って話せることが楽しみで仕方なかった、阿武隈川。
■実際にハドソン靴店に行ってきた
すごすぎる。。
おしゃれなんだけど、本気が伝わってきます。
そして、正直「こんなところに名店があるの?」
って場所にハドソン靴店は、あります。
にも関わらず、
全国、いや全世界から依頼される高級靴の数々。
見たことのないオールデンやエドワードグリーン、ジェイエムウエストンなどの修理靴がズラリ。
オーナーは曰く、
「うちのお店は、本当に靴を大事にしている人が来るお店」
「全ての靴をうちに持ってこなくても良い。けど、本当に大事な靴は持ってきてほしい」
「靴とどのように付き合っていきたいかで、カスタムの方法は変わってくる。ずっと大事に履きたいなら、それだけ伝えてくれれば大丈夫」
いや、カッコよすぎだろ。
芯を持って、こだわりを持って働いているプロってカッコよすぎ。
そして1時間ぐらい、靴についての熱い気持ちや靴のお手入れの方法など、たくさんお話をしてくれました。
(ちなみに写真のシューキーパーなら、使わない方が良いとのこと)
阿武隈川はきっと、恋する乙女のような目をしていたに違いありません。
■阿武隈川にラインをくれるお客様も一緒だよな、って思う
阿武隈川にも、当ブログをご覧いただいて、ラインが届きます。
実際にご来店いただいているお客様も多数いますし、
遠くてご来店出来ない方でも、質問や相談だけ来ることもあります。
どちらの場合も
自分なりに誠心誠意お客様と向き合って、ご来店いただいた方にもラインだけの方でも対応してきたつもりです。
自分が本当に本当に困っていて、すがりつくような気持ちで今回オールデンの靴の修理を託した阿武隈川。
きっと、
当ブログを探して阿武隈川にラインをくれたお客様も、同じ気持ちだったんだな、と。
いや、わかっていたつもりでしたが、
ここまでの気持ちで、阿武隈川を頼ってくれてラインをくれていたのだな、と。
自分が普段とは逆のお客様の立場になることで、また1つお客様の気持ちに寄り添うことが出来ました。
■14万の靴の深い傷以上に、価値ある学びを得た
今回の経験は、本当に大事な靴ではなかった場合、経験出来なかったと思います。
お気に入りでも安い靴だったら、そこまで気に入ってなかった靴だったら、ここまでの行動を阿武隈川は起こさなかったでしょう。
本当に本当に大事な大事な靴だったからこそ、すがるような気持ちになり、行動をおこした。
そして、
逆の立場に立って、初めて学んだ、この気持ち。
阿武隈川は、高い勉強代を払って、お金に変えられない経験が出来たと思っています。
ちなみに修理代とカスタム代で15000円オーバー。
(そもそも14万の靴が傷ついた時点でいくら分の価値を失っているか)
15000円って、安い靴なら普通に買える価格だけど、
大事なものを愛情込めて直してもらえるなら、全然高くない。
■完璧に直してもらうことよりも、その人に直してもらえたという付加価値
もはや、あまりに深い傷なので、実は元通りになるとは思っていませんでした。
実際に、事前のメールで写真を送った時にも元通りには出来ないと思うと言われました。
ですが、
完璧に直らなくても、阿武隈川の大事な大事な靴に、靴を愛してるプロの職人が、本気で真剣に向き合ってくれたという付加価値が加わります。
阿武隈川は、その傷を見るたびに、この気持ちを思い返すことが出来ます。
靴の見た目は価値が落ちるかもしれませんが、
阿武隈川にとっての、このオールデンの靴への価値は、まだ修理から返ってきていないにも関わらず、上がりました。
■仕事って生き甲斐でもあり、生き方でもある
仕事って、どんだけ愛を持って、魂を込めて、命を込めて、プライドやこだわりを込めて、本気になれるか。
命を燃やせるか。
阿武隈川も、人の心を動かせるぐらいの本気の仕事をしたいって思ったし、絶対にそのような仕事をするって誓いました。
大事な靴への傷は正直ショックでしたが、
それ以上に、こんな貴重な経験や出会いをくれたことに感謝でいっぱいです。
今後はこの経験を元に、
更にお客様に愛を込めて、
仕事にもっともっと愛と魂と命とプライドを込めていきます。
決意表明。
ちゃお!