こんにちは
縮毛職人
阿武隈川です。
本日で今年度が終わり、早いもので美容師生活も丸10年が経ちました。
10年前の今日は、「明日から社会人、美容師になるんだなー」と友人と公園で夜桜を見ながら気合を入れていたことを今でも鮮明に覚えております。
さて、美容師歴10年。10年なんてまだまだヒヨッコも同然ですが、
この10年間で感じてきたことを伝えさせていただけたらと思います。
■10年間、ただただ勉強してきただけ
もう、これだけです。
なんか色々あるかなーと思ったんですが、この一言しかありませんでした。
アシスタントの時は、「早くスタイリストになって、この辛い日々を終わらせよう」
と思って死に物狂いで勉強してきました。
ほぼ毎日朝練してきましたし、ほぼ毎日夜錬してきました。
いつも心の中で「スタイリストは楽そうで良いなー。早く俺も髪切れるようになりたいなー。誰にも怒られてなくて良いなー。」とか考えてました。
美容師はアシスタントの時が辛くて、スタイリストになれば楽になるものだと夢見ていました。
見えている世界が狭すぎたのでしょう。
スタイリストになった当初、楽しさももちろんあったけど、
・お客様を担当するってことのプレッシャーの怖さ
・お客様を担当することの責任感の怖さ
・自分の造った髪型で、この人は生活するのかという怖さ
・誰も助けてくれないって、こんなに怖いのか
初めて「先輩たちは楽しそうに、楽そうに見えて、こんな土俵で戦ってきてたのかよ。」ってビビりました。
あまりに怖いことが多すぎて、結局勉強するしか怖さから抜け出す方法がなかったと記憶しています。
スタイリストになって、アシスタントの時にはなかった緊張感のある勉強を始めるようになりました。
技術においても、自分の頭に思い描いている理想の髪型と実際に造った髪型のズレが生じる。
お客様にもわかっているレベルかもしれないし、あまりわからないレベルかもしれないけど、やっぱり自分自身が納得出来ない。
骨格の難しいお客様や髪質が難しいお客様だと特に。
これも勉強しかありませんでした。
忙しい美容室で働くようになって、美容師はただ髪型を造れば良いわけではないんだなと知ることが出来ました。
初めてお客様から不満の言葉をもらって、
自分の放った言葉一つで、お客様が不安になったり傷つけたり、怒らせることもあるのだと知りました。
接客でそれまで困ったことがなかったので、初めて言葉の怖さ、接客の怖さを知りました。
また、お客様を待たせるという怖さも知りました。
ただ髪型を造っているだけではなく、スピードの中で仕事をしないといけないという怖さ。
次の予定があるかもしれないし、待たせるわけにいかないという怖さ。
そこからは、どうしたら技術のクオリティーを上げつつ、居心地の良い空間を作りながら、もっともっと速く仕事を出来るのだろうかという勉強。
Mereveを立ち上げて、守ってくれる環境がないということの怖さを知り、
人を雇うという怖さを知り、
自分だけが頑張れば良い環境って幸せだったんだと知り、
自分じゃなくて、組織で成長しなくちゃいけないんだという怖さを知り。
これらは今でも怖すぎるので、
怖さを少しでも払拭するために勉強しまくってます。
自分の10年間ってこんな感じです。
常に怖さと隣り合わせだったし、今も怖いし、だから勉強し続けてきたし、勉強するしかなくて。
誰のための勉強というか、もはや自分のための勉強です。
ただ、この10年間を改めて振り返ると
どのステージでも怖さはついてきて、
というかステージが上がるごとに怖さは増してきて、
だから勉強する量も、勉強する幅も、勉強する深さも20歳の頃に比べると比にならないぐらいになってきました。
ちなみに今ココ。
だから今がこの10年間の中で1番楽じゃないなーって。
というか、この10年間、ずっと今が1番頑張り時って思って生きてきました。
んでもなんだかんだで10年間続けてこれてるわけだし、
結果的にはどのステージも怖い怖いと思いながらも勉強してたら、とりあえずはクリアしてきてるわけだし、
結果的には一つ一つのステージに対しての自信はついてきたわけだし。
よくお客様に「あぶさんは自信満々だよね」って言われる時があって、
なんとなくその時は「はっはっは」と笑ってごまかしてきたけど、
当然昔は怖かったし、怖かったから勉強するしかなくて、遅くても少しずつ結果にはなってきて、って繰り返しが
自信満々に見えるのかもしれません。
(いや、個人的には謙虚であるつもりなのですが)
でもまぁ当然今でも
・思い通りの髪型に出来ないで苦戦するときもある
・時間がかかっちゃうときもある
・様々な人間性のお客様全員に対応出来るわけでもない
・もっと良い空間を提供したかったって反省するときもある
・経営なんてわからないことだらけ
って思います。
今の自分の全力を尽くしていると胸を張って言えますが、もっともっと自分が成長したら可能性はまだまだあるって思うわけで。
んでもって、
今のステージをクリアしたら、また新たなステージがあることも経験上知っています。
今よりももっともっと怖いことが待ち受けていることも経験上知っています。
だから、こっから先の10年も勉強し続けるのだろうなーということも知っています。
そんでもって、そんなことやってる自分が好きで、生きがい感じてる自分も知っています。
楽しいこととかやりたいことって、怖くないとか楽とかではなんだなーってこと。
なんかよくわからないブログになってしまいましたが、
10年前よりかは成長出来てるなって感じるし、
10年後には今の自分がヘナチョコに見えていたら嬉しいですね。
そんな時間の過ごし方をしていきたいと思います。
もう思ったことをノンストップで書き続けたブログなので支離滅裂だと思いますが、これが今思ってること。
まぁ全部ひっくるめて、この10年間は楽しかったし、でもこの10年間は二度と経験したくないし、でも最高でした。
ちゃお!